らんちゅうを飼う金持ち彼女貧乏彼氏

日常

金持ち彼女の凜々はペットショップに行くと必ず見る場所がある。




それが金魚の水槽だ。


そのなかにいる『らんちゅう』の一匹が

俺に似ていると言っていつも眺めている。


似てないんだよ

エラもないし、背びれもないし、赤くもないし、まん丸でもない。




それなのに、毎回似てる。って言って挨拶しに行くんだ。


「太郎にそっくりなのが今日も居るよ。気持ちよさそうに泳いでる」


そんなことばかり言っていたので、とうとう俺が切り出した。


「そんなにそのらんちゅう気になっているんだったら飼えばいいじゃん」


凜々は、少し戸惑い


「だって……世話とか大変そうだもん。ご飯あげたり水換えたり……だからこうやってここに来た時に見るぐらいでいいの」




「売れちゃうかもよ」


もう1年はここにいるから確実に売れ残りだけどな!!


「それは……悲しいな~でも仕方なくない?」


悲しいのかよ!!


俺は、悲しむまで気に入ってることにびっくりした。
なんでこのらんちゅうなんだ?

溜息を吐き、覚悟を決めた。


「俺が水換えてご飯もあげるから飼いな。」



「え、太郎が水替えとかしてくれるの?」


「うん、するからお金は凜々が出しなよ」


「え……それじゃ飼っちゃお!!」


凜々はテンションが上がり、店員さんを呼び止め俺に似ているというランチュウと水槽とごはんと砂とポンプとバクテリアとかその他もろもろ




ランチュウだけで6000円ぐらいするから、ほかのものも足すとなかなかの金額になったが、凜々は大喜びでランチュウを家に連れて帰った。

俺は水替えとか本当は苦手だしやりたくなかったんだけど


凜々が喜ぶならそれぐらいいいかなって思った。


今は、ごはんは毎日凜々があげていていつもニコニコしている。


「太郎と一緒で食いしん坊だよ」


だってさ







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