金持ち彼女がぶちきれながら帰ってきた。
怖いぞー・・・・・・
今日、凛々が怒りながら帰ってきた。
リビングでプリンを食べながらくつろいでいた俺は、勢いよく開く扉の音でびっくりして飛び跳ねる。
どんどん音を立てながら近づいてくるものに恐怖を感じた。

凜々が鼻息荒く、眉をよせ、何かを睨みつけている表情でリビングに入ってきて、
おもむろに俺の梅酒を取り氷を入れたグラスに注ぎ一気に飲み干した。
「どうしたの?」
恐る恐る聞いてみた。
凜々の目が俺を睨みつけ。
「むちゃくちゃムカつく!!!!!!!!!」
と俺の耳を攻撃しているように声を張り上げる。
「俺の梅酒……」
「こんなの幾らでも買ってやる!!」
「何があったの?」
俺はとりあえず凜々を落ち着かせて話を聞いた。
凜々の話はこうだった。
今日仕事帰りにたまたま前にいた職場の上司と駅で会い
「少しカフェで話そうか。」となったそうだ。
彼女はリンゴジュース、元上司はコーヒを飲みながら上司の愚痴を聞いたり近況を聞き、少し楽しい雰囲気だった。
そして、凜々の近況を聞かれて凜々は自分の近況の話をした。
ビジネスがうまくいっていること、周りからの評価がとてもいいこと、
そして年収のこと。
年収5000万ほど、つまり月に500万近く稼ぎがあることを少し自慢してしまったらしい。
そこで元上司の顔色が変わり、説教が始まったそうだ。
「なんて言われたの?」
「あの無能上司!私が犯罪者になるって言ったの!!!」
どゆことー
つまり元上司の言い分はこうだ。
1、若い時にお金をたくさん持つことはダメなことだ
2、お金は人を変える
3、若い時ほどお金に困って苦労するべきだ
4、俺は今までに大金を持って、それがなくなって犯罪者になっていったやつを山ほど見てきた
5、君もそうなるから、早く手放したほうがいい
6、そのお金を募金したり社会貢献のために活用するべき
だとよ
意味が分からない
大きくストレス発散したのか、凜々は少し落ち着き
「私は、一年間刑務所に入って、それで10億円手に入るっているなら刑務所でも行く覚悟はある」
それは賛否両論あると思うぞ、俺はいいと思うが。
「それにやっすい給料の会社で上司やってて、20歳も年下の子に何千万も給料の差が出て恥ずかしくないの?って私は思う」
「恥ずかしくないと思う」
「どうして?」
「そんな子に説教できて、むしろ今テンション上がってると思う」
「ムカつくー」
「ほっといたらいい、その上司はなにも出来ないし。むしろそうやって凜々が怒って酒飲んで、その上司に感情を持っていかれている時間がもったいない」
そう俺は思う。怒ってる凜々怖いし

凜々は溜息を吐き、何かを考えこんでいる。
そして何か吹っ切れたように笑みを浮かべて「ごはん食べに行こ」と言った。
「おごってくれる?」
「絶対に嫌!!今日はムカついてるから絶対いや!!自分で出して!」
はーい。
外食かー食費かさむなー
王将とか安くてうまいところがいいな……
凜々、王将嫌いだけど(笑)
そうやって外でご飯食べてストレス発散しました。
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